白川方明日銀総裁の動き

3月6日。
・そもそも白川日銀総裁は、「日銀が量的緩和をしても、
景気刺激策としての効果は限定的。」と量的緩和無用論を唱えていた。
・安住財務大臣は、FRBのバーナンキ議長が1月25日の連邦公開市場委員会において、
「インフレ率を年2%に目標設定する」「2014年一杯までゼロ金利を継続する」
と発表し、たちまちドル安・円高が進んだ手腕を評価していた。
・実際、リーマンショック前後から、米は、マネーサプライ(M1)を
46%前後増やしたが、日銀はわずか7%(その差39%)の増加にとどまっている。
・当時(2007年6月)の為替レートは1ドル124円だったが、
本年1ドル80円割れとなり、40%円高とぴったり符合する。
・政府は、日銀法改正と後任総裁人事を持ち出し、脅しをかける。
・2月14日、白川総裁は、重い腰を上げ、「年1%のインフレターゲット」の目標を発表し、
目標達成までは金融緩和を続けると表明。再び80円台まで円安に戻る。
・2月22日、衆議院予算委員会において、白川総裁「出来るだけ早く日本経済が、
デフレから脱却出来る姿を実現するよう日銀の役割を果たしていきたい」と答弁。
・左様に後手後手に回った今回の動き。気を抜くと再び円高の嵐が
吹き荒れる可能性がある。次のデフレ克服策は、次期総裁の氏名公表か?