救援物資に口紅

4月4日、
本日は、第2回丹波市美術作家協会展が盛大に開催され、
誠におめでとうございます。
丹波の森公苑の次長だった、県職員OBの中谷一彦氏が、
消防学校に勤務されていた時、あの阪神淡路大震災が発生しました。
救援物資の仕分けに奔走され、毛布や食料などが、
行き渡って来た頃、なんと口紅がほしいというリクエストが届いたそうです。
極限の状態でも、身だしなみを整えたい、心に潤いを持ちたいという
気持ちの表れだったろうと述懐されていたのを覚えています。
昨年は相次ぐ大災害で、国内がザラザラした一年でした。
被災地に赴いても、心が重かったのですが、
仮設住宅や、仮庁舎の片隅に一輪の花が飾ってあるのを見ると、
気持ちが和らいだのは、私だけではなかったと思います。
芸術文化の持つ力はまさしくこんな時のために、
大きく活用されるべきと考えます。
どうか今回の美術作家協会展が震災復興の意味でも、
大盛会となりますことをお祈りし、祝辞と致します。
      第2回丹波市美術作家協会展オープニングにて
足立青宙先生と作品「古事記序文(稽古照今)」

 
赤尾真堂先生と作品「和顔」