柏原高校のトリビアその3

5月19日、

1905年、兵庫県内の旧制中学校で

「音楽」が初めて正式科目として設置された柏原中学校で、

初代音楽教師として迎えられたのが、偉大なる作詞家「犬童球渓」。

しかし、時期は日露戦争の真っ只中。

「音楽など軟弱な女子のするもの」と男子校の生徒たちから授業ボイコットを受け、

物静かで内向的だった球渓は、心身共に蝕まれ、遂に10ヶ月で、

「神経衰弱兼右肺尖浸潤」の診断書と共に、新潟高等女学校(現新潟中央高校)

に転校する。新潟の地で作詞されたのが、有名な「旅愁」、苦悩に明け暮れた

柏原中学校時代を思い、作った歌詞と言われている。

            (1) 更け行く秋の夜 旅の空の
               わびしき思いに 一人悩む
               こいしや故郷 懐かし父母
               夢路にたどるは 故郷(サト)の家路
               更け行く秋の夜 旅の空の
               わびしき思いに 一人悩む

           (2) 窓うつ嵐に 夢も破れ
               遥けき彼方に こころ迷う
               こいしや故郷 懐かし父母
               思いに浮かぶは 杜(モリ)の梢
               窓うつ嵐に 夢も破れ
               遥けき彼方に こころ迷う

今日は柏陵同窓会第42回総会 懇親会で校歌を合唱する。