キッコーマン・シンガポール

5月23日、

キッコーマン・シンガポールを訪問。

兵庫県にも高砂市に製造工場があり、

林久順GMも神戸市東灘区在住ということで友好的に出迎えていただき、

野木義之社長直々に説明と工場案内を努めていただいた。

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1983年操業で、現在15,000kl/年間の生産数量を確保、

和食ブームの影響で、工場拡張・増産体制に入っている。

シンガポールを選択した理由、

1、政府が誘致活動に熱心だった

2、フリーポートで原料や製品の輸出入に関税がかからない、

3、港湾、空港、道路、通信、電気、水道などインフラ整備が充実している

4、政治・経済が安定しており、透明性が高い(ワイロ習慣が無い)

5、進出企業の100%出資が可能(通常は現地企業との合弁が多い)

6、将来、アセアンの域内関税が撤廃される

7、英語が公用語

8、国民が勤勉、教育に熱心(学校は全国1学区)

9、駐在員が生活し易い

シンガポールの課題

1、社員の定着率が悪い、job hopping(離職)が一般的

2、会社に対する忠誠心が低い、就社ではなく、就職(職種にこだわる)

3、他のアセアン諸国に比べて給与が高い

4、少子高齢化、夫婦共稼ぎ、18歳から2年間徴兵制等で社員採用が難しい

5、進出企業が増えており、支払い賃金の高騰を招いている

急成長を続けるシンガポールだが、多くの課題も抱えている。

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