熊本県地震の復旧復興状況を視察
2017年2月23日
2月8日、
平成28年4月14日21時26分と、
同年4月16日1時25分に
発生した熊本地震によって、
林業関係も甚大な被害を被った。
林道施設1628カ所(11億円)
山地崩壊398ヶ所(342億円)
治山施設被害31ヶ所(26億円)
その他立木や林産物等を含んで、
被害総額406億円となり、
その上に同年の梅雨前線による豪雨災害により、
山地崩壊288ヶ所(127億円)
治山施設被害18ヶ所(3億円)が加わった。
熊本県では、被災直後から
林野庁や九州森林管理局等からの支援を受けて
迅速な現地調査を実施し、
4月26日に激甚災害指定を受け、
5月17日、予備費を活用した
補正予算を成立させた。
その森林被害調査に際し、
大きな威力を発揮したのが、
森林域における航空レーザ計測業務。
航空機等を使い、被災面に1㎡あたり
4ヶ所のレーザーを当てる事によって、
立木等の映像は消去され、
山林表面の地形や亀裂のみが
写し出される優れ物。
兵庫県においても災害防止事業に
大いなる成果を上げる事になるだろう。
熊本県庁で一連の説明を受けた後、
南阿蘇村立野地区の山腹崩壊現場と
大津町千束平地区の緊急治山工事現場を視察。
2年前に発生した丹波豪雨災害を
経験しているだけに、
熊本県治山課の皆さんのご苦労が、
身に染みてわかります