「飛ばしたい」 永遠のテーマへの挑戦 その1

第13弾!

 ゴルフをする人なら必ず考える命題、「どうしたらもっと飛ぶのか?」 一緒にプレーするパートナーに贈る最大の賛辞は「よく飛びますねー」 「いやいや、それほどでも。」と言いながら、これほどの快感はありません。逆によく飛ぶ人とプレーするとリキんでしまうし、自分のペースが狂ってしまってその日のプレーがボロボロ・・なんてよくある話です。自分の年齢、体力、キャリアなんかを総合して「こんなもんだ」なんて悟ってしまえば何でもないんですが、そううまくいかないのが人間(ゴルファー)の世界。また「くそっ。なんとかならんのか。」と思う向上心が進歩に繋がるのです。そこで、私が取り組んできた飛距離アップの方法を次に書いてみました。少しでも飛距離が伸びるようにお役立ていただければ幸いです。

 私が考えている飛距離アップの要素は2つ。1つはヘッドスピードを上げること。もう1つはトルクの強いボールを打つこと。この2点です。それでは順番に話を進めていきましょう。但し、「見るだけで上達する・・」が条件ですからできるだけ練習せずに効果が上がるように配慮しますので、そのつもりでお読みください。

[1] ヘッドスピードを上げる

 第11弾で書いたように、飛距離とヘッドスピードとは正比例しますので、ビュンビュン振るのがいいのは当然です。ところがクラブを早く振ろうとするとほとんどの人は腕を目一杯振ってしまうのでバランスを崩したり、バックスイングから切り替えす時に力が入って実際ヘッドがボールに当たる時にはヘッドスピードがかなり落ちている状態が多く見られます。

 腕をしっかり振ることは勿論大切ですがそれよりもっと大事なことは身体の捻り(ねじり)でヘッドスピードを上げることなんです。年配の人が「最近飛距離が落ちてねえ」と寂しげにおっしゃいますけれど、それは体力が衰えたことよりも身体が固くなってバックスイングの時の捻りが浅くなっていることのほうが大きな原因なのです。逆にしっかり身体を捻ってボールを打つと、そんなに腕を強く振らなくてもかなりボールは飛んでくれますので、是非お試しください。その飛びの源である捻りを具体的に自分の身体に覚えこます必要があります。

 私の場合、アドレスの後バックスイングに入りますが、左の肩があごの下までしっかり回るようにする、これを目安にしています。(サウスポーの方は右肩になりますね)左肩があごの下まで回ると肩はアドレスの状態から約90度、腰は約45度回っている状態になります。この捻りが飛びの大切な要素です。只、身体の固い方はすぐには回らないかもしれませんよね。ですから普段から少しずつ左肩があごの下までスムーズに回るようにストレッチをしてください。勿論本番のスタート前には絶対ストレッチをお願いします。これをするだけで20~30ヤードはすぐ伸びますよ。(ほんまかいなとおっしゃらずにやってみることが大切ですぞ)

 因みに、私がスタート前に必ずしているストレッチ方法を書きますのでどうぞお試しください。(これはプロゴルファーであり、整体学を勉強したパインレークゴルフクラブの江草プロに教えてもらったストレッチです)

ストレッチ
1.
両腕を伸ばし頭の上で手のひらを天に向けて指を組む。両足を少し広げて腕を伸ばし指を組んだまま左右にゆっくり曲げていく。
はずみをつけずに左右4回くらいが適当でしょうか。
ストレッチ
2.
左腕を前にまっすぐ伸ばし手の甲を左にして、右腕を下から左肘のあたりに巻きつけて思い切り右へ捻る。少なくとも左肩があごの下までくるぐらい捻ること。
これもはずみをつけずに4回くらい。逆もまた4回。
ストレッチ
3.
左腕を前にまっすぐ伸ばし、手のひらを前に向けて指を下に向ける。 右手で下に向いている左指全体を握って手前に引っ張る。
これも左右の腕を反動をつけずに15秒から20秒程度。
ストレッチ

4.
両足を伸ばしたままで両手を両足つま先に持っていく。 この時、身体の固い人はなかなかつま先までは届かないので、先ず片手を片足につける。右手なら右足のつま先につける。その後、左手を左足のつま先につける。そして最後に両手を両足のつま先につけてみる。
するとあら不思議、最初ぜんぜんつま先に届かなかった指先が左右別々に曲げた後なら楽に曲げられるようになるんですね。

ストレッチ

5.
蹲踞(そんきょ)の姿勢から左右の足を交互に横に伸ばして足の裏の筋を伸 ばす。

さあ、こんなもんでしょうか。かなり身体がほぐれましたよね。特にゴルフで大事な筋は良い程度にほぐれているはずです。これでかなり無理なく深く捻れますし、その分だけ飛距離は必ずアップしていますよ。

 さて次の章ではトルクの強いボールを打つ方法について書いてみます。

~ 結論  捻り(ねじり)なくして飛距離なし  ~